韓国銀行、5回連続で基準金利を3.50%に据え置き

(韓国)

ソウル発

2023年08月25日

韓国銀行(中央銀行)は8月24日、金融通貨委員会を開催し、基準金利を現行の水準(3.50%)に据え置くと発表した(2023年7月14日記事参照)。同行は、物価上昇率(注)の鈍化の流れが持続しているが、目標水準を相当期間上回ると見込まれ、主要国の通貨政策や、家計負債の流れなども見守る必要があるだけに、現在の水準を維持することが適切と判断した。基準金利が3.50%で据え置かれるのは、2023年2月以降5回連続となる。

さらに、同行では、2023年のGDP成長率見通しを同年5月に発表した値と同じ1.4%とした。消費回復の勢いの鈍化や、就業者数の増加幅の縮小など、経済回復の勢いが緩やかになっていることを反映した。今後については、中国経済の先行きとそれに伴う国内経済への影響、主要先進国の景気の動き、IT景気の回復時期など、不確実性が高いとみている。

(注)7月の消費者物価:前年同月比2.3%上昇(2023年8月7日記事参照)。

(橋爪直輝)

(韓国)

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