ベンチャー・アトランタ2023に80社以上のスタートアップが参加

米国ジョージア州アトランタのウッドラフアーツセンターとアトランタシンフォニーホールで9月26～28日、米国最大級のベンチャーカンファレンスのベンチャー・アトランタ2023が開催された。

26日は投資家向けイベントで、27、28日は講演や、グロース、アーリー、シードの3つの成長ステージに分けたピッチコンペティションなどが実施された。同コンペティションには、南東部を中心とした13州（注1）と、首都ワシントンに立地する550社以上から参加申し込みがあり、審査を経て計83社（注2）が登壇した。また、投資会社のインベスコや大手銀行のバンク・オブ・アメリカなど、南東部に本社を構える企業を中心に会場内にブースが設置され、スタートアップなどと面談を行ったほか、参加者同士のネットワーキングが盛んに行われた。

ピッチコンペティションでトップに選出された企業は、グロースステージでは、サイバー攻撃をシミュレートするプラットフォームを提供するクラウドレンジ、アーリーステージでは、決済プラットフォームを提供するレインフォレスト、シードステージでは、子どもの自尊心を高めるためのデジタル学習プラットフォームを提供するエンリッチリーだった。今回初めての取り組みとして、シードステージでトップに選ばれたエンリッチリーに50万ドルの投資賞金が贈られた。

ベンチャー・アトランタ2023は、メトロアトランタ商工会議所が企画したイノベーション関連のイベントシリーズ「InnovATL 2023」の最初のイベントとして実施された。InnovATL 2023は9月26日から10月20日までの約1カ月間のイベントシリーズで、非営利団体スタートアップアトランタ主催のピッチイベント「アトランタ・スタートアップ・アワーズ」など40以上のテックイベントがアトランタ地域で開催される予定だ。

（注1）アラバマ、アーカンソー、フロリダ、ジョージア、ケンタッキー、ルイジアナ、メリーランド、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ミシシッピ、テネシー、テキサス、バージニアの13州。

（注2）グロースステージ21社、アーリーステージ21社、シードステージ41社。参加企業リストは主催者ウェブページ参照。

（檀野浩規）