UAE外務省、ハマスとイスラエルの武力衝突について民間人の保護を呼びかける

パレスチナ自治区のガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが行った、イスラエルへの大規模攻撃を受け、アラブ首長国連邦（UAE）外務省は10月8日に声明を発表した。声明では「民間人の保護を呼びかけるとともに、当面の優先事項は暴力の終結と民間人の保護だ」と強調した。

同省は、人口密集地を含むガザ地区近郊のイスラエルの都市や村に対するハマスの攻撃や、イスラエルの民間人が人質として拉致されたという報道に驚きを表すとともに、国際人道法の下での民間人の保護を訴えた。またUAEは、紛争地域が平穏を取り戻し、双方の和解交渉が再び取り持たれるよう、すべての地域的・国際的パートナーと緊密に連絡を取り合っていると表明した。

実際に、同日にはUAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領が、ヨルダンのアブドゥッラー2世国王、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領、シリアのバッシャール・アサド大統領、イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領、カナダのジャスティン・トルドー首相と個別に電話会談を実施したと発表されている。

（清水美香）