香港スワイヤー・プロパティーズ、上海浦東新エリアの中心地に2つの複合ランドマークを開発

香港の大手不動産会社のスワイヤー・プロパティーズは9月28日、上海陸家嘴グループ（注）とビジネス提携を継続し、上海市浦東新区の中心地に2つの複合ランドマークを開発することを発表した。

スワイヤー・プロパティーズは、洋泾区画と前灘21号の区画を所有する2社から持ち分を97億997万元（約1,942億円、1元＝約20円）で取得する株式譲渡契約を締結した。それにより、各プロジェクトの40％の持ち分を保有することとなる。同プロジェクトは、スワイヤー・プロパティーズにとって、中国本土における9番目および10番目の大規模開発となる。この2つの用地は、小売り、オフィス、高級住宅を含む大規模な複合施設として開発される予定だ。

上海市における本件の投資は、スワイヤー・プロパティーズが予定する1,000億香港ドル（約1兆9,000億円、1香港ドル＝約19円）の投資計画における新たな節目に該当し、今後10年間の事業成長を牽引することとなる。同投資計画に基づいて、中国本土における事業総床面積を2倍にすることを目標に、約500億香港ドルが中国本土に投資される見込みだ。

スワイヤー・プロパティーズは、北京市、上海市、広州市、成都市で既に6つの複合施設の開発を完了しており、完成済み投資プロジェクトの総面積は約131万平方メートルを占める。

（注）1990年に設立され、浦東区政府が全額出資する企業。

（松浦広子）