遼寧省の1～9月のGRP成長率、前年同期比5.3％

中国の遼寧省統計局は10月20日、同省の主要経済指標を発表した。2023年1～9月の域内総生産（GRP）は前年同期比5.3％増の2兆1,692億2,000万元（約44兆4,690億1,000万円、1元＝約20.5円）となった（添付資料表参照）。成長率は中国全体の5.2％を0.1ポイント上回っており、同省統計局は「安定的に発展し、持続的に好転している」と評価した。

主要経済指標をみると、固定資産投資は前年同期比3.9％増、うちハイテク産業が49.1％増と高い伸びを示した。一方で、不動産開発投資は28.2％減と落ち込みが続いている。社会消費品小売総額は8.1％増加したほか、貿易総額は5,785億3,000万元で、3.3％減だった。

一定規模以上の企業（注）による工業生産増加額（付加価値ベース）は前年同期比4.5％増だった。産業別では、食品製造業が36.1％増、コンピュータ・通信・その他の電子設備製造業が20％増、化学原料・化学製品製造業が18.2％増、自動車製造業が15.7％増と好調だった。自動車生産台数は前年同期比27.2％増、うち新エネルギー車は51.4％増と目立った伸びを示した。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（李穎）