米ケンタッキー州知事、トヨタ紡織のホプキンズビル市での新工場設立を歓迎

(米国)

ニューヨーク発

2023年10月12日

米国ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事は10月4日、トヨタ紡織アメリカ(TBA、本社:ケンタッキー州)が同州ホプキンズビル市に2億2,500万ドルを投資し、新工場を建設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

新設工場の面積は32万7,000平方フィート(約3万379平方メートル)に及び、シートトラック、シートリクライニング装置、ギア付きモーターなどを生産する。建設は2023年6月に始まり、2025年に稼働開始の予定で、157人の新規雇用が見込まれている。新工場はより効率的で環境に配慮した同社初の「スマート工場」になる。同社はケンタッキー州アーランガー市に本社を置き、同州内だけでもバーズタウン市、ハロッズバーグ市、レバノン市の合計3拠点で生産を行っている。

同州では、フォードと韓国のバッテリーメーカーSKオンによるバッテリー工場の設立や(2021年9月29日記事参照)、トヨタによるバッテリー式電気自動車(BEV)の生産など(2023年6月2日記事参照)、大型投資案件の発表が続く。トヨタ紡織も、今回の発表に先駆け8月31日に、TBAが全額出資する自動車用内装部品を生産する新会社TOYOTA BOSHOKU WESTERN KENTUCKYの設立を発表していた。ベシア知事は「ケンタッキー州の自動車の将来に向けて多大な投資が続く中、トヨタ紡織のリーダーシップに感謝したい」「同社はわれわれの州で素晴らしい存在感をさらに高めている。このプロジェクトはホプキンズビル市とケンタッキー州西部地域にとってもう1つの大きな勝利で、さらに素晴らしい雇用を意味するものだ」とTBAの新たな投資を歓迎した。

トヨタ紡織の白柳正義代表取締役社長は「われわれは新たな雇用を創出し、スマートな製造施設に投資するだけでなく、より効率的で環境に配慮した運営の推進を目指している」と述べた。

(大原典子)

(米国)

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