政府、世宗市と忠州市を国家産業団地に新たに指定

韓国国土交通部は10月30日、「世宗スマート国家産業団地」と「忠州バイオヘルス国家産業団地」（注）を指定し、本格的に事業を推進すると発表した。

世宗スマート国家産業団地は、世宗特別自治市燕四面の約275万平方メートルの敷地に造成される。スマートシティーや自動運転と連携した先端素材・部品産業の集積地として、2029年の完成を目指す。世宗スマート国家産業団地造成によって、8,206億ウォン（約903億円、1ウォン＝約0.11円）の経済効果と、5,916人の雇用創出効果がもたらされるとみている。

忠州バイオヘルス国家産業団地は、忠清北道忠州市大召院の約224万平方メートルの敷地で、先端バイオ・デジタルヘルスケア関連企業の集積地として整備する。世宗と同様に、2029年の完成を目指す。既存の「忠州企業都市」との連携で、7,500億ウォンの経済効果と、4,000人以上の雇用創出効果がもたらされるとみている。バイオヘルス産業は、世界の市場規模が約2,600兆ウォンと推計され、国民の健康と質の高い雇用の創出に寄与するもので、第2の半導体産業、国家核心戦略産業への成長が期待されるとしている。

（注）国家産業団地は、地域の特性と資源を活用した産業を高度化するために、中央政府と地方自治体が協力して大規模産業団地を造成する事業。1990年1月から2023年10月までに合計48件の産業団地が指定されている。

（橋爪直輝）