ホンダ、テスラの充電ポート規格「NACS」の2025年からの採用を発表
(米国、日本)
ニューヨーク発
2023年09月11日
ホンダは9月7日、2025年から北米で販売する電気自動車(EV)に、テスラ車用の充電器用ポートである北米充電標準規格(NACS)の採用でテスラと合意したと発表した。充電ポートの規格に関しては、2023年5月のフォードを皮切りに、ゼネラルモーターズ(GM)、新興EVメーカーのリビアンといった米国系メーカーのほか、ボルボ、ポールスター、メルセデス、日産などが既にNACSの採用を決めている(2023年7月20日記事参照)。また6月には、自動車技術者協会(SAE)がNACSを標準化することを発表しており(2023年6月30日記事参照)、今後、充電器用ポートの主流となる可能性が高まっている。
ホンダは、米国を含む先進国でのEV・燃料電池自動車(FCV)の販売比率を、2030年に40%、2035年に80%、2040年に100%になることを目指している。また、2030年までに全世界で年間200万台のEV・FCVの販売を目標としている。北米では、2024年にGMとの共同開発モデル「プロローグ」、またアキュラの「ZDX」、2025年にはホンダ独自のEV専用プラットフォームによる中大型EVの発売を予定している。2024年に販売される「プロローグ」「ZDX」の充電ポートにはCCS(急速充電規格のコンバインド充電システム)規格を搭載し、アダプターによる変換でNACSを利用できるようにする。
ホンダは2023年7月、GMなど6社との間で急速充電ネットワークを構築するための合弁会社設立を発表し、CCSとNACSの双方に対応した充電システムの普及に努めるなど、米国内でのEV展開に向けた準備を進めている(2023年7月31日記事参照)。
(大原典子)
(米国、日本)
ビジネス短信 303c07cde3968bb2