ビザ申請書を簡素化、外国人訪中の利便性向上

(中国)

北京発

2023年09月26日

中国外交部は9月20日、訪中する外国人の利便性を高めるため、ビザ申請書を簡素化すると発表した。新たな申請書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、これまで記入が必要だった、申請者の学歴や家族情報、海外渡航歴など7項目を中心に、項目や記載内容が削減された。このうち、申請者の海外渡航歴を過去5年以内から1年以内に短縮したほか、学歴も最終学歴のみの記入でよいとした。

今回のビザ申請書の簡素化について、外交部は、申請者の記入時間が大幅に短縮され、中国へのビザ申請がより便利になると説明したほか、引き続き中国と外国との人的往来の利便性向上を推進し、質の高い国内発展とハイレベルな開放に貢献していくとした。

中国では8月以降、ビザ関連の緩和政策が相次いで発表されている。中国公安部は8月3日に「公安機関サービスの質の高い発展を保障する若干の措置」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同措置では、外国籍のビジネス関係者へのアライバルビザ発給を緩和するとともに、中国入境後のマルチビザへの切り替えを可能にするとした(2023年8月7日記事参照)。

また、中国国家移民管理局は9月13日、外国人のビザ申請オンライン予約・照会プラットフォームのリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。10月9日から、中国に滞在する外国人は同局の行政サービスプラットフォームで、ビザ申請のオンライン予約をはじめとする8項目のオンラインサービスが利用できるようになる(2023年9月21日記事参照)。

訪中ビザについて、在中国日系企業などで構成する中国日本商会は「中国経済と日本企業2023年白書」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどで、ビザ免除措置再開や各種ビザ発給手続きの迅速化などを建議している。

(趙薇)

(中国)

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