韓国の現代自動車とLGエナジーソリューション、米ジョージア州のEV用バッテリーの合弁会社に20億ドルの追加投資
(米国、韓国)
アトランタ発
2023年09月08日
米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は8月31日、韓国の現代自動車グループとLGエナジーソリューション(LGES)が電気自動車(EV)用バッテリーセル製造の合弁会社に20億ドルを追加投資すると発表した。追加投資に伴い、400人の新たな雇用を創出する。
両社は2023年5月、総額43億ドル以上を投じて同合弁会社を設立し、ジョージア州で建設中の現代自動車グループのメタプラント・アメリカ(HMGMA、2022年5月23日記事参照)に隣接する位置に新工場を建設すると発表していた(2023年6月5日記事参照)。HMGMAのEV製造施設と今回追加投資の発表があったEV用バッテリーセル製造施設で推定75億9,000万ドルの投資となり、今後8年間で8,500人の雇用を創出することになる。
今回、追加投資の発表があったものの、新工場の生産能力については前回発表と変わらず、30ギガワット時(GWh)、年間30万台のEV生産に対応できるとしている。ただし、報道によると、現代自動車は、当初は年間30万台の生産を計画しているが、年間50万台まで生産を拡大する可能性があると述べているとのことだ(「アトランタ・ジャーナル・コンスティチューション」紙電子版8月31日)。
ジョージア州によると、EV市場が拡大する中で、同州は2018年以降、250億ドル以上の投資と3万人以上の雇用創出を実現した。特にHMGMA建設の発表以降、関連サプライヤーなどの投資が相次いでいる(2023年6月8日記事参照)。その中で、労働力の需要についても議論されており、HMGMA立地予定のサバンナ地域では、労働力ニーズを把握するための調査が進行中とのことだ(「アトランタ・ビジネス・クロニクル」紙電子版8月31日)。
(檀野浩規)
(米国、韓国)
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