米ジョージア州、韓国自動車部品メーカー・ウリの米国初の工場建設を発表

(米国、韓国)

アトランタ発

2023年06月08日

米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は6月7日、韓国の自動車部品メーカーのウリ・インダストリアルが同州ローレンス郡ダブリンに米国初の製造工場を建設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。投資額は推定1,800万ドルで、130人以上を雇用する予定だ。

新工場は2023年11月の操業開始を目指しており、北米の電気自動車(EV)と内燃機関自動車メーカー向けに、電気ヒーター、制御装置、アクチュエーターの生産を予定している。新工場で生産した部品は、現代自動車が建設中のEV専用工場メタプラント・アメリカ(HMGMA、2022年5月23日記事参照)やEVメーカーのリビアンが建設中の工場(2021年12月21日記事参照)へ供給される予定だ(サバンナ・モーニング・ニュース6月7日)。新工場の建設予定地の同州ダブリンは、HMGMAから北西約95マイル(152キロ)、リビアンが建設中の工場から南東約90マイル(144キロ)に位置している。

ケンプ知事は「われわれが米国のEモビリティーの中心地となるに当たり、新たに雇用を創出する企業として、ウリを迎えることができ、誇りに思う」と述べた。また、ウリのキム・ジョンウ最高経営責任者(CEO)は「われわれは、100年に一度の自動車産業の変革に直面している。ジョージア州は当社にとって、EV開発の先駆けとしてさらに一歩前進する良い機会となるだろう」と述べた。

EV産業が急成長する中、ジョージア州はサプライチェーン全体で雇用創出の機会を追求し、2020年以降、227億ドル以上の投資と2万8,400人以上の雇用創出を実現している。なお、現代自動車向けのサプライヤーが同州に進出する案件として、ウリは9社目(注)となる(USニュース6月7日)。

(注)これまでに、ジュン・ジョージア、現代モービス、エコプラスチック、ソヨンイファ、セウォン・アメリカ、PHA、セオハン、ハノンシステムズ。

(吉田祥子)

(米国、韓国)

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