統計局が第2四半期の貿易統計を公表

オーストラリア統計局は8月、2023年第2四半期（4～6月）の財・サービス貿易収支統計（国際収支ベース、注）を公表した。財・サービスの輸出は1,670億8,800万オーストラリア・ドル（約15兆7,062億7,200万円、豪ドル、1豪ドル＝約94円、前期比3.7％減）、輸入は1,349億7,900万豪ドル（同0.6％増）だった。財・サービス貿易収支は321億900万豪ドルの黒字で、前期から73億100万豪ドル減少した。

財の輸出は1,404億5,600万豪ドル（前期比6.1％減）、輸入は1,078億5,700万豪ドル（同0.6％減）で、財貿易収支は325億9.900万豪ドルの黒字だった。

品目別にみると、輸出では、主要品目の鉄鉱石・鉱物（440億5,500万豪ドル、前期比9.6％減）、石炭（272億4,100万豪ドル、10.4％減）、燃料（240億6,400万豪ドル、7.7％減）がいずれも大きく減少した（添付資料表1参照）。

輸入は、資本財（263億5,500万豪ドル、3.0％減）、中間財・その他（445億5,200万豪ドル、1.2％減）が減少したが、消費財（346億8,400万豪ドル、1.6％増）は増加した。資本財では、機械・工業製品（92億1,000万豪ドル、2.7％増）、工業輸送機器（48億9,600万豪ドル、0.5％増）に加え、金額は相対的に小さいが、民間航空機・関連機器が3割増（13億5,200万豪ドル、29.6％増）だった。通信機械は大幅に減少した（37億9,200万豪ドル、22.0％減）。中間財・その他を見ると、最大の輸入品目の燃料・潤滑油（139億7,700万豪ドル、5.6％減）が減少した。消費財では、自動車（97億7,200万豪ドル、2.1％増）が4四半期連続の増加、食品・飲料（51億3,500万豪ドル、8.1％増）も2四半期ぶりに増加に転じた。（添付資料表2参照）

サービス貿易についてみると、輸出は266億3,200万豪ドル（前期比11.0％増）、輸入は271億2,200万豪ドル（同6.0％増）で、収支は4億9,00万豪ドルの赤字だった。

（注）各期の3カ月分の月次統計（季節調整値）を足し上げ、四半期のデータとした。

（小山千紗子）