タイ貢献党、タイ統一党（UTN）と連立

タイの旧与党の流れをくむ新党のタイ統一党（United Thai Nation、注）は、タイ貢献党率いる政党グループへの参加に合意したと公表。同グループは、新政権で連立与党となることを目指している。タイ統一党の広報担当者は、今回の合意はタイの政治を前進させ、国民に調和を生み出すだろうと説明した。

加えて、タイ統一党のピーランパン・サーリーラッタウィパーク党首は、タイ貢献党が連携を求めてきたことに感謝の意を表した。また、ピーランパン氏は今回の合意について、タイ貢献党からはいかなる条件もなく、純粋にタイとタイ国民に貢献することを目的としているとした。さらに、タイ貢献党は特に国家、宗教、王室に関して、将来的にタイ統一党の主義主張に反する政策や行動は取らないことを保証しているともしている。

タイ統一党から36議席が追加された結果、タイ貢献党率いる連立グループは274議席を占め、下院の過半数議席を確保したことになる。次回の第30代首相指名選挙は8月22日に予定されている。

（注）同党の概要や選挙公約については2023年5月2日記事参照。

（ピンラウィー・シリサップ、藤田豊）