BRICS首脳会議で新規加盟承認のエチオピア、中国やインドと首脳会談

エチオピアのBRICS新規加盟を受け、アビィ・アフメド首相は8月24日に自身のX（旧ツイッター）で「BRICSのリーダーたちがエチオピア加盟を支持する、素晴らしい瞬間を迎えた。エチオピアは包括的で繁栄した世界秩序のため、協力する準備ができている」と発信した。

レドワン・フセイン国家安全保障担当首相補佐官は「エチオピアの加盟承認のため、アビィ首相は多大な外交努力を行ってきた。アフリカや国際的な外交フォーラムにおけるエチオピアの貢献や、経済的重要性を訴えた。これらにより、エチオピアの加盟要請が承認されることになった。BRICS加盟は経済協力の拡大だけでなく、多国間フォーラムにおけるエチオピアの影響力増大にも貢献する」と述べた。

8月23日には、BRICS首脳会議出席に合わせ、アビィ首相は中国の習近平国家主席との首脳会談を行った。会談では、両国関係のさらなる強化と多国間プラットフォームでのパートナーシップへのコミットメントに対する相互の関心が表明された。習国家主席は、国家発展の先頭に立つアビィ首相のリーダーシップに称賛の意を表明し、復興分野や投資や貿易関係の強化など、平和と開発の取り組みの進展を支援すると明言した。また、共通枠組み合意の一環として、期限を2023/2024会計年度とする債務返済を猶予することを示唆した。

また、8月24日には、インドのナレンドラ・モディ首相との首脳会談が行われ、今後の政治協力ならびに農業、技術、貿易、投資での経済協力の強化について合意がなされた。

（中山泰弘）