グーグル傘下の米ウェイモ、テキサス州オースティンで自動運転配車サービスの運用を今秋開始へ

(米国)

ニューヨーク発

2023年08月14日

グーグルの親会社アルファベット傘下で自動運転配車サービスを展開するウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は83日、自動運転車(AV)の商業サービスに向けた「初期段階の運用」を今秋からテキサス州オースティンで開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社は「初期段階の運用」を市場参入戦略の開始点と位置付けており、オースティンはアリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州サンフランシスコ、ロサンゼルスに次いで4都市目となる。

ウェイモは今回の発表に先立ち、ジャガーのバッテリー式電気自動車(BEV)「I-PACE」を利用して行った初期テストを成功裏に終了しており、「初期段階の運用」では、初期テストよりも規模を拡大して、計画されているサービス領域内で継続的な地図の作成とテストを行う予定だ。その後、数カ月以内に、一般向けの乗車サービスを開始する。

ウェイモは20235月、配車サービス大手ウーバーのプラットフォームを通じて、2023年後半からアリゾナ州フェニックスで自動運転による配車と料理の宅配サービスを開始すると発表した(2023年6月1日記事参照)。同社はカリフォルニア州でも、202211月からサンフランシスコ市を含むベイエリアの複数都市で、AV配車サービスの実証事業を開始している(2023年7月6日記事参照)。なおオースティンでは、ゼネラルモーターズ(GM)の子会社クルーズが、既にAV配車サービスを行っている。

ウェイモのサスワット・パニグラヒ最高プロダクト責任者は「オースティンは、国内で最も活気に満ちたダイナミックな都市の1つで、当社の自動運転技術はその複雑な街並みに信じられないほど早く適応していることが分かった。同市は当社の成長事業にとって重要なビジネスチャンスの場となる」などと述べた。

(大原典子)

(米国)

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