米ウェイモがウーバーと連携、アリゾナ州フェニックスで自動運転配車サービスを拡大
(米国)
ロサンゼルス発
2023年06月01日
米国グーグルの親会社アルファベット傘下で、自動運転配車サービスを提供するウェイモは5月23日、配車サービス大手ウーバーのプラットフォームを通じて、2023年後半からアリゾナ州フェニックスで自動運転による配車と料理宅配サービスの提供を開始すると発表した。
これまで、フェニックスでウェイモの自動運転配車サービスを利用するためには、同社が提供するプラットフオームで配車する必要があり、利用者が限られていた。しかし、今回のウェイモとウーバーの連携により、フェニックス周辺での完全自動運転の利用拡大が見込まれる。ウェイモの共同最高経営責任者(CEO)のテケドラ・マワカナ氏は「ウーバーは長年、運転手によるライドシェア業界のリーダーであり、われわれの先駆的な技術や電動車両と、彼らの顧客ネットワークを組み合わせることで、さらに多くの人々にアプローチする機会が生まれる」と述べ、期待を示している。
ウェイモは2018年12月から、アリゾナ州フェニックスで運転手が同乗する自動運転配車サービスの提供を開始し、2020年10月から運転手が同乗しない完全自動運転車による配車サービスを提供している。アリゾナ州では同社のほか、ゼネラルモーターズ(GM)傘下のクルーズが完全自動運転車による配車サービスを提供している。ウェイモは、自動運転配車サービスをサンフランシスコでも提供しており、次の事業地域としてロサンゼルスでのサービス提供を目指している。
ウェイモの完全自動運転車(ジェトロ撮影)
フェニックスの市街地の交差点を左折する様子(ジェトロ撮影)
(永田光)
(米国)