ロンドンの日本文化イベントに越境ECサイト「ジャパン・ストア」PRブースを初出展

(英国、日本)

ロンドン発

2023年08月01日

ジェトロは72123日、英国ロンドンで開催された「ハイパー・ジャパン・フェスティバル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」にブースを設置、日本企業の販路開拓支援のために英国アマゾンに設けている専用越境EC(電子商取引)サイト「ジャパン・ストア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を広報した。アマゾン・アトリビューションタグ(注1)を取得した出品物の展示や2次元バーコード付きの商品情報カードの配布を行い、オフラインからオンラインへ顧客を誘導した。

同イベントは、2010年から開催されている英国最大級の日本文化イベント。アニメ、音楽、ファッション、食、ゲーム、テクノロジーなど、多様な面から日本の「今」を紹介する。官庁・企業や個人によるブース、ワークショップ、セミナーなどが催され、合計2万2,000人(主催者による速報値)が訪れた。

調査会社スタティスタによると、英国は欧州内で最もECが進んだ市場で、2022年の英国におけるオンライン販売の売上高は英国アマゾンがトップだ。ジェトロは2021年から米国アマゾンに、2022年から英国アマゾンに「ジャパン・ストア」を開設(注2)、米国(20221017日記事2023714日記事参照)に続き、初めて英国の一般消費者を対象にオフラインで、ファッション、キッチン用品、文房具、玩具、食品など計22社、54商品を紹介した。商品を手に取ってもらうことに加え、試食、試着などを通して、写真や動画だけでは伝わりにくい味や特徴を伝え商品への理解を深めて、購入を促した。

ジェトロブースの来場者アンケートでは、関心の高い商品としてセラピーロボット、玉子焼器、メタルペンシル、抹茶、さくらもちが挙げられた。来場者からは、「日本の商品に特化した小売店が限られるので、ユニークな商品をオンラインで購入できるのは便利だ」「以前から気になっていた日本の商品を手に取って見ることができ有意義だった」などの声があった。また、主催者の来場者アンケートによると、興味深かったブースとして出展者40社中8位と上位だった。

出展商品の認知度を高めるため、SNSによる広報活動を実施。46,000件のフォロワーを持つインフルエンサーを筆頭に「ジャパン・ストア」について投稿した。また、国際交流基金(JF)、国際観光振興機構(JNTO)と連携し、日本文化への理解を深める広報も行った。

写真 来場者でにぎわうジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわうジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

写真 ジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

ジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

写真 2次元バーコードで商品ページに誘導(ジェトロ撮影)

2次元バーコードで商品ページに誘導(ジェトロ撮影)

写真 2次元バーコードを読み取る来場者(ジェトロ撮影)

2次元バーコードを読み取る来場者(ジェトロ撮影)

写真 出品商品で試し書きする来場者(ジェトロ撮影)

出品商品で試し書きする来場者(ジェトロ撮影)

(注1)アマゾンがプロモーション対象商品に発行する特定のURL(タグ)。SNSなどのマーケティングチャンネルから、タグを通して消費者をアマゾン内に流入させることで、アマゾン外でのプロモーション効果を測定可能。

(注2)支援サービスはこちらを参照

(飯田俊平、中西葉奈)

(英国、日本)

ビジネス短信 c60aaa702297bf79