米ニューヨーク市の日本食イベントに越境ECサイト「ジャパン・ストア」PRブースを初出店

(米国、日本)

ニューヨーク発

2022年10月17日

ジェトロは1089日、米国ニューヨーク市で開催された「ジャパン・フェス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますJAPAN Fes)」にブースを設置し、日本企業の販路開拓支援のために米国アマゾンに設けている専用サイト「ジャパン・ストア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますJAPAN STORE)」を来場者に広報した。ブースではアマゾン・アトリビューションタグ(注1)を取得した出品物の展示や2次元バーコード付きの商品情報カードの配布を行い、オフラインからオンラインへ顧客を誘導した。

「ジャパン・フェス」は、2016年から開催されている日本食品・商品を販売するストリートフェア。2022年は「粉もの」や「ごはん」などがテーマで、これまでに計9回実施されており、今回は「麺」をテーマに、日本からの有名ラーメン店2社を含む約70社が参加し、2日間で合計28,000人(主催者による速報値)が訪れた。

写真 来場者でにぎわうジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわうジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

調査会社イーマーケターによると、米国EC(電子商取引)市場における売上高は2022年に初めて1兆ドルを超えると予測されており、そのうち、アマゾンは全体の37.8%を占めて業界最大の売り上げを誇る。ジェトロは2021年から米国アマゾンに越境ECサイト「ジャパン・ストア」を開設しており(注2)、今回初めて米国の一般消費者を対象にオフラインで直接、日本食品、アウトドア・キッチン用品、化粧品など多岐にわたる商品を紹介した。ジェトロブースで行った来場者アンケートによると、関心の高い商品としては、セラピーロボット、抹茶、ほうじ茶、玄米コーヒー、セラミックコーヒーフィルターが挙げられた。ジャパン・ストアでサンプル出品を行い、高い関心を集めた日本企業からは、「アマゾン・アトリビューションタグの使い方を学んだため、今後は自社でもタグを用いてSNS投稿を行い販売したい」「自社商品に対する米国消費者の反応を得られることが今後のマーケティングに役立つ」といった声が聞かれた。

また来場者からは、「(以前)抹茶を購入しようとした際にジャパン・ストアを知ったが、自分が検索した商品以外のラインナップは見ていなかったので、ほかの日本商品にも興味を持った」「アマゾンはよく使うが『ジャパン・ストア』は知らなかった。使い方が難しい商品は実際に話を聞かないとわからないので参考になった」「米国で見かけたことがない商品が多く驚いた。今後ジャパン・ストアを利用したい」など、前向きな声が聞かれた。

写真 2次元バーコードで商品ページに誘導(ジェトロ撮影)

2次元バーコードで商品ページに誘導(ジェトロ撮影)

写真 2次元バーコードを読み取る来場者(ジェトロ撮影)

2次元バーコードを読み取る来場者(ジェトロ撮影)

ジェトロは、2022年の最終回となる次回1023日開催のジャパン・フェスにも「ジャパン・ストア」ブースを出展の予定で、3日間を通じて計48120商品を紹介する。今回ジェトロブースで紹介した商品はサイトで閲覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが可能。

写真 10月8日ジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

10月8日ジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

写真 10月9日ジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

10月9日ジャパン・ストアのブース(ジェトロ撮影)

(注1)アマゾン・アトリビューションタグとは、アマゾンがプロモーション対象商品に発行する特定のURL(タグ)を指す。SNSなどのマーケティングチャンネルから、タグを通して消費者をアマゾン内に流入させることで、アマゾン外でのプロモーション効果を測定可能。タグ経由の商品購入については、「ブランド販売ボーナス」(アマゾンの販売手数料が一部割引される)を獲得できる。

(注2)ジェトロの、支援サービス内容についてはこちらを参照

(岩渕華奈、宮崎真里佳) 

(米国、日本)

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