遼寧省の上半期のGRP成長率、前年同期比5.6％

中国の遼寧省統計局は7月20日、同省の主要経済指標を発表した。同省の2023年1～6月の域内総生産（GRP）は前年同期比5.6％増の1兆3,998億1,000万元（約27兆9,962億円、1元＝約20円）となり（添付資料表参照）、成長率は中国平均（5.5％）を0.1ポイント上回った。同省統計局は「安定的に発展し、持続的に好転している」と評価した。

主要経済指標をみると、一定規模以上の企業（注）による工業生産増加額（付加価値ベース）は前年同期比5.3％増となった。産業別では、「採掘業」と「製造業」はそれぞれ2.6％増と6.7％増だった一方、「電力・熱エネルギー・ガスおよび水の生産・供給業」は3.7％減となった。製造業のうち「食品製造業」（29.2％増）、「自動車製造業」（21.4％増）、「コンピュータ・通信・その他の電子設備製造業」（18.6％増）、「化学原料・化学製品製造業」（18.4％増）は2桁増と好調だった。

固定資産投資は前年同期比5.0％増で、うちハイテク産業が57.9％増と高い伸びを示した。そのほか、社会消費品小売総額が9.1％増だったほか、貿易総額が1.4％増の3,883億4,000万元となるなど、いずれも増加した。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（李穎）