上半期の自動車生産台数、前年同期比5.9％増の約92万台

タイ工業連盟（FTI）は7月25日、2023年6月の自動車生産台数が前年同月比1.8％増の14万5,557台だったと発表した（添付資料表参照）。部門別では、乗用車が14.8％増の5万300台、ピックアップトラックなどの商用車が4.0％減の9万5,257台となった。自動車生産台数全体の58.3％を占める輸出向けは、4.7％増の8万4,909台だった。国内販売向けは、2.0％減の6万648台となった。

2023年1～6月累計の自動車生産台数は、前年同期比5.9％増の92万1,512台だった。部門別では、乗用車が25.0％増の32万1,061台、ピックアップトラックなどの商用車が2.1％減の60万451台だった。輸出向けが12.1％増の53万655台、国内販売向けが1.5％減の39万857台となった。

2023年6月の国内販売台数は、個人債務上昇に伴う自動車ローンの厳格化により、前年同月比5.2％減の6万4,440台だった。1～6月累計では、前年同期比5.0％減の40万6,131台となった。

一方、2023年6月の完成車の輸出台数は、アジア市場向け輸出が増加し、前年同月比20.2％増の8万8,826台だった。完成車の輸出額は、30.7％増の約559億バーツ（約2,293億円、1バーツ＝約4.1円）となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、18.2％増の約756億バーツだった。

1～6月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年同期比17.6％増の52万8,816台で、輸出額は23.5％増の約3,292億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、9.3％増の約4,434億バーツだった。

（高谷浩一）