ティヌブ大統領、組閣人事を発表

(ナイジェリア)

ラゴス発

2023年08月22日

ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は816日、新政権の閣僚人事を発表した。ナイジェリア憲法では、大統領が新たに就任してから60日以内に大臣候補を議会に上程するよう定めている。ティヌブ大統領は529日に就任し(2023年5月31日記事参照)、59日後の727日に候補者の名前のみ公表していたが、誰がどの担当閣僚になるかは明らかにされていなかった。

16日時点では、閣僚ポストは前政権の44から4ポスト増加の48とされ、45ポストが発表された。添付資料のとおり、担当名称変更や新設ポストがあり、今回選出された女性閣僚は7人で、全体の約16%を占めた。音楽や映画などの「クリエーティブ経済」を所管する大臣も新設された。国防相には軍歴のないモハメド・バダル氏(前ジガワ州知事)が就任する。ガス資源相と石油資源相は未発表だが、ティヌブ大統領が兼任するとみられている。全進歩会議(APC)政権として組まれた閣僚には、大統領選挙を争った人民民主党(PDP)から移籍するとされているニエソム・ウィケ連邦首都地区相も含まれる。

820日には急きょ、組閣の変更発表があった。海洋・ブルー経済相、運輸相、青年相が16日の当初発表から変更された結果、青年相は現時点で空席ポストとなり、新たにニジェール・デルタ開発相が設置された。また、環境・生態系管理相として発表されたポストは、環境相に名称が変更された。さらなる詳細は、今後の政府発表が待たれている。

21日には閣僚の就任宣誓式が行われ、ティヌブ政権は新たなスタートを切ることになった。

(マイケル・アヌーサ、奥貴史)

(ナイジェリア)

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