ジェトロ、米国におけるPFAS最新情報と企業の対応に関するウェビナーを開催
(米国、日本)
シカゴ発
2023年07月04日
ジェトロは6月21日、エンバイロメント・ジャパンの玉虫完次代表を講師に招き、在米日系製造業者や米国向けに輸出を行う国内製造業者などを対象とした「PFASを取り巻く最新情報と企業の対応方向」と題したウェビナーを開催した。230人を超える関係者が参加した。
PFASはいわゆる有機フッ素化合物の総称で、耐熱性、耐水性、耐油性、非粘着性などの特性があり、衣料、食品包装、調理器具、化粧品、電子・電気部品、自動車部品をはじめとする多くの産業や製品に利用されてきた。一方で、PFASが環境や人体に与えるマイナスの影響を理由に、PFASに関する規制の導入やメーカーが製造の中止を表明するといった動きがある(2022年12月22日、2023年3月15日記事参照)。
こうした中、ジェトロは2023年4月にも、「カリフォルニアPFAS関連規制解説セミナー」と題したウェビナーを開催している(2023年5月2日記事参照)。今回のウェビナーでは、全米の規制情報のほか、規制に対する企業の対応に焦点を当てた。講師は、連邦および各州の規制概要や違反した場合のリスク、サプライチェーンを考慮したリスク分析とマネジメント手法について説明した。50件以上の質問が寄せられ、PFAS規制および規制への対応に対する関心度の高さがうかがえた。具体的には、規制に対応した低濃度のPFASの検出手法、現在使用している材料に係る今後の規制見通し、食品包装などの各種産業への規制の適用可能性などに関する質問があった。
本ウェビナーは、こちらのページから期間限定でオンデマンド配信中。説明資料も同ページからダウンロード可能。
(冨樫達也)
(米国、日本)
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