保健省、チョコレート・同製品とカカオ豆由来製品に関する新告示を施行

タイ保健省食品医薬品局（FDA）は6月29日、チョコレートと同製品に関する新告示、カカオ豆由来製品に関する新告示を官報に掲載、翌30日から施行した。7月5日にはFDAウェブサイトにも掲載した。両告示を巡っては、2020年9月と2021年9月に意見公募が行われた（2020年9月4日記事、2021年9月8日記事参照）。

保健省告示441号「チョコレート・チョコレート製品（英語仮訳）」は、従来の保健省告示83号「チョコレート（英語仮訳）」と保健省告示327号「チョコレート（第2版）」を廃止した上、新たにチョコレートとチョコレート製品の品質や規定、ラベル表示を定めるもの。国際基準や発展する食品製造技術に合わせ、ココアバター（cocoa butter）以外の植物油脂を使用する場合の規定や、アルコールを香味料として使用する場合の規定などを新たに設定している。

保健省告示442号「カカオ豆由来の製品（英語仮訳）」は、カカオ豆由来製品の「ココアバター」「ココアマスまたはココアリカー」「ココアパウダー」「カカオパウダー」の品質や規定、ラベル表示を定めるもの。カカオ豆由来の製品については、従来は個別に定めた告示は存在しなかった。

なお、施行日の6月30日より前に製造、輸入、販売の許可を得ていた商品については、施行日から2年以内は製造、輸入、販売が可能。また、チョコレート・チョコレート製品、カカオ豆由来の製品の製造、輸入許可申請手続きの詳細に関しては、FDAウェブサイトで確認できる。

（谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー）