スリランカ、RCEP協定に加盟申請

(スリランカ)

コロンボ発

2023年07月20日

スリランカのアリ・サブリー外相は7月14日、インドネシアのジャカルタで開催されたASEAN地域フォーラム(ARF)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます閣僚会議に出席し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定への加盟意向表明書をASEAN事務局に提出したと発表した。スリランカ政府はRCEP協定への加盟申請を6月26日に閣議決定していた。2022年1月1日に発効したRCEP協定では、発効日から18カ月経過後に新規加盟を認めており、他の締約国の同意を加盟の条件としている。

スリランカは輸出の拡大や、輸出を目的とした海外直接投資誘致の強化を目指し、中国やタイなどとの自由貿易協定(FTA)交渉を推進している(2023年3月29日付地域・分析レポート参照)。RCEP協定への加盟は、東南アジアや東アジアの市場へのアクセス向上が狙いだとされる。他方、一部品目に係る優遇措置を行う2国間特恵貿易協定(PTA)の拡大も進めており、インドネシアとの交渉開始を10日に閣議決定したほか、バングラデシュとの間でも交渉を進めている。

(大井裕貴)

(スリランカ)

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