EV二輪車の2023年上半期販売台数公表、タミル・ナドゥ州での生産が好調
(インド)
チェンナイ発
2023年07月14日
インドの電気自動車生産者協会(SMEV)は7月3日、電動(EV)二輪車の2023年1月から6月までの販売台数を公表した(注)。過去6カ月で約44万台(43万5,647台)のEV二輪車がインド国内で販売されており、前年同期(25万8,633台)比68%増と、これまで好調に販売台数を増やしている。メーカー別では、タミル・ナドゥ(TN)州で生産を行うオラ・エレクトリック・モビリティー(2023年3月20日記事参照)が、合計で全体の約30%を占めた(添付資料表、図参照)。
過去6カ月で月平均約7万台のEV二輪車がインドで販売されているが、5月に10万台を超えた後、6月は5万台を下回った。要因としては、6月1日からEV生産早期普及策第2フェーズ「FAME II」のインセンティブ支給額が引き下げられ、小売価格が15~20%上昇したことが挙げられる。
過去6カ月間の販売上位4社であるオラ・エレクトリック・モビリティー、TVSモーター、エイサー・エナジー、アンプレの販売台数の合計が全体の70%を占めるが、4社ともTN州で生産を行っており、同州にEV二輪車の生産拠点の集積が進んでいることがわかる。直近のTN州内での動きとしては、オラ・エレクトリック・モビリティーが、2024年前半の生産開始を目指し、115エーカー(約46万5,388平方メートル)の大規模EV電池工場の建設を開始し(2023年2月21日記事参照)、今後もEV二輪車の生産拠点の増加が期待される。
(注)本データはインド道路交通・高速道路省の統計サイト(VAHAN)よりSMEVが集計。7月3日閲覧時点の情報。
(浜崎翔太)
(インド)
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