フォン・デア・ライエン委員長、イバノバ欧州会計検査院委員を欧州委員候補として提案

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は6月28日、ブルガリアの新たな委員として、イリアナ・イバノバ欧州会計検査院（ECA）委員を任命することを提案したと発表した（プレスリリース）。今回の提案は、マリア・ガブリエル前委員（現ブルガリア副首相兼外相、2023年6月20日記事参照）の辞任（2023年5月17日記事参照）に伴うもので、ブルガリア政府は新たな欧州委員候補として、イバノバ氏ら2人を推薦していた。同氏はEUの研究開発支援枠組み「ホライズン・ヨーロッパ」（2021年3月17日記事参照）などを所管するイノベーション・青少年分野を担当する予定。今後、欧州議会との協議を経て、EU理事会（閣僚理事会）が正式に委員に任命する見通し。

イバノバ氏は2009年から2012年まで欧州議会議員〔中道右派の欧州人民党（EPP）グループ・ブルガリアの欧州における発展のための市民（GERB）所属〕を務め、2012年の約1年間は欧州議会予算委員会副委員長にも就任した。2013年からはECA委員を務めている。

（吉沼啓介）