北京で日本食品PRの食品展示商談会を開催、ジェトロなど

(中国、日本)

北京発

2023年06月14日

ジェトロは6月8日、日中経済協会と北京フード会(注)との共催で、日本食品を紹介する商談会を北京市で開催した。在中国日本大使館と中国食品工業協会が後援した。

同商談会には、日系食品関連企業や自治体など39社・団体が出展し、酒類・飲料や調味料、コメ、菓子、水産品など幅広い日本食品を紹介した。食品関係の卸事業者や流通事業者、レストラン関係者、日本食の愛好家など1,000人を超える来場登録があり、当日は多くの来場者で会場がにぎわった。複数の出展者が協力してラーメンやすしなどの試食を提供。日本食品をPRし、来場者の関心を集めていた。

イベントに参加した「堂島ロール」で知られる洋菓子店モンシェールの現地法人である檬舒舒(上海)食品の松岡正憲董事長は「今回初めて北京での食品展示商談会に参加した。鄭州など遠方の来訪者も含め、複数の方に当社商品への期待と関心を持ってもらうことができた。日本の食品ブランド取扱者がこうして力を合わせてイベントを実施していくことは、効果的に現地展開をしていく上でも重要だ」と感想を述べた。

他の出展者とともにラーメンの試食提供を行っていたアイ・ピー・エス・フーズの現地法人、北京愛必思福国際貿易の堀米良一営業部長は「一番のターゲットは現地の取引先だが、このようなかたちで出展することで、日系企業同士のつながりも強化され、取引につながる面もあり、貴重な機会になっている。北京の場合は(日本食品を扱う)問屋のネットワークが華東地域ほど強くないので、こうしたかたちでお客さまにアプローチできるのは非常にありがたい」とコメントした。

同商談会は、2022年9月に引き続き、「農林水産物・食品輸出支援プラットフォーム」活動の一環として実施された(2022年10月4日記事参照)。ジェトロは今後も各機関・事業者と連携し、輸出拡大に向けた取り組みを各地で進めて行く予定だ。

写真 来場者でにぎわう商談会場(ジェトロ撮影)

来場者でにぎわう商談会場(ジェトロ撮影)

(注)在中国の日系食品企業から成る任意団体。これまで中国各地で日系企業の食品PRなどの活動を行っている。

(草場歩)

(中国、日本)

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