マカオで第14回国際インフラ投資・建設フォーラム開催

マカオ貿易投資促進局（注1）と中国国際建設業者協会（注2）が共催する国際インフラ投資建設フォーラム（International Infrastructure Investment and Construction Forum、IIICF）が6月1日から2日、マカオにある統合型リゾート「ザ・ベネチアン・マカオ」で開催された。「グリーン、デジタル化、スマート化、ウィンウィンの協力関係の実現」をテーマに、東南アジア、アフリカ、中南米を中心に30以上の国・地域から、閣僚級来賓者やアジアインフラ投資銀行（AIIB）、インフラ関連企業の関係者が出席した。

会議では、中国の郭婷婷商務部副部長や、モンゴルのサインボヤン・アマルサイハン副首相、ザンビアのマイク・ムポシャ水資源開発・衛生相のほか、中国電力建設集団や、中国化学工程集団、中国中車のトップらが基調演説を行い、中国の「一帯一路」や自国のインフラ投資での中国企業の役割などについて説明した。また、グリーン社会への転換、デジタル革新、スマートインフラ建設、ラテンアメリカ諸国とのインフラ協力などの各テーマでディスカッションが行われた。

今回は専門展示コーナーが設けられ、中国中車、中国電建、中国保利、美的集団、キャタピラー、ボルボなどのインフラ関連企業が大規模ブースを出展し、各企業の事業概要や世界各地での取り組みなどを紹介したほか、電気ショベルカーなどの実機展示も行われた。

参加国・地域と企業間でのMOU署名式や、「一帯一路」発展指数の公表といったイベントも開催された。

（注1）マカオ行政長官に対して貿易投資促進に関する助言などを行う公的組織。

（注2）中国の海外インフラ関連事業者で構成する業界団体。

（奥田岳慶）