バンダイナムコインディア、期間限定ストアでキャラクターグッズを販売

(インド、日本)

ニューデリー発

2023年06月15日

バンダイナムコインディア(本社:ムンバイ)は5131日の1カ月間にわたり、ムンバイ近郊ナビ・ムンバイの大型ショッピングモール内で期間限定のポップアップストアを設置した。店舗には、日本発コンテンツ「ドラゴンボール」「ワンピース」「NARUTO」「鬼滅の刃」などの人気キャラクターグッズ計120点以上が並び、多くの来店者でにぎわった。

写真 ポップアップストアの様子(バンダイナムコインディア提供)

ポップアップストアの様子(バンダイナムコインディア提供)

同社は20201月以降、インド国内最大級のアミューズメント施設を同モール内で運営している(2020年2月3日記事参照)が、バンダイナムコグループが展開しているキャラクターグッズの販売事業への本格参入はまだ検討段階だ。今回のポップアップストアの設置も、「デリー・コミコン」(202212月開催、2022年12月21日記事参照)や「ムンバイ・コミコン」(20232月開催)への出展に続く試行的な取り組みだ。

バンダイナムコインディア取締役兼最高執行責任者(COO)の八木健夫氏によると、今回、インド国内の学校が長期休暇を迎える5月に照準を合わせることで、主に10代後半から20代前半の若者の来店を狙ったほか、来店者が自身のスマートフォンを使ってアンケートに答えると特典を享受できるといったキャンペーンを実施した結果、多くのフィードバックを得ることに成功したという。また、SNSの中でもインスタグラムを活用したプロモーション効果が大きく、リツイートなどを通じて広報動画・画像が拡散され、来店者の増加につながったことも確認できたという。

写真 同社インスタグラムのスクリーンショット(バンダイナムコインディア提供)

同社インスタグラムのスクリーンショット(バンダイナムコインディア提供)

なお、インド国内では、非正規ライセンス品や模倣品のキャラクターグッズが多く流通している。今回のモール内でも、非正規品を取り扱う店舗が複数見られ、正規品との価格差はおおむね4分の1以下と廉価だ。他方、同社の調査では、価格が高くても正規品を買いたいとする潜在的な消費者も全体の3割程度いることが確認できているという。ポップアップストア店内においては、同店舗が取り扱う商品が全て正規品である旨を掲示することで、来店者への正規品に関する普及啓発も図った。

(広木拓)

(インド、日本)

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