イスラエルのヘルツォーク大統領、アゼルバイジャンを訪問

イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領は5月30日、アゼルバイジャンの首都バクーを訪問し、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領と会談した。

ヘルツォーク大統領は同日に開催された首脳会談で、イスラエルとアゼルバイジャンのパートナーシップは、ユダヤ教徒とイスラム教徒が協力して平和を築くために動き、オープンな対話を持つならば、ともに世界を良くすることができるというメッセージを送っているとした。また、両国の関係は、地域全体に対して平和と繁栄、発展の方向へ向かうよう影響を及ぼすことができる、戦略的なものだと述べた。

首脳会談後の記者会見でヘルツォーク大統領は、世界および地域の安全保障構造におけるイランの脅威について話し合ったと述べたほか、両首脳はさまざまな分野での両国間の関係発展に満足しており、今後さらに関係を拡大することを表明した。また、アリエフ大統領は、両国で最近協力し始めた分野の1つとしてサイバーセキュリティーを挙げた。アリエフ大統領は防衛分野における長期的な協力についても言及し、アゼルバイジャンはイスラエルの最新装備を長年利用しており、このことはアゼルバイジャンの防衛能力の現代化に貢献していると述べた。加えて、両国間の観光促進についても議論したことを明らかにした。

そのほか、ヘルツォーク大統領の訪問に同行したモシェ・アーベル保健・内務相が、アゼルバイジャンのテイムル・ムサイェブ保健相と保健・医療分野での協力計画に署名した。

なお、イスラエル中央統計局によると、イスラエルにおける2022年のアゼルバイジャンとの財貿易額は、輸出が1億7,220万ドル（前年比43.9％増）、輸入が320万ドル（77.8％増）となっている。

（ガブリエル・ホドス、中溝丘）