海外からの訪問者数、2023年の政府目標達成ペースで推移
(ベトナム)
ホーチミン発
2023年06月15日
ベトナム統計総局によると、2023年1月から5月までの海外からベトナムへの訪問者数(推定)は459万9,959人だった。前年の年間訪問者数366万1,200人(2023年1月19日記事参照)を4月時点で上回り、年間800万人という政府目標に着実に近づいている。
2023年1月以降、海外からベトナムへの訪問者数は毎月90万人前後で推移しており、5月の訪問者数(推定)は91万6,257人だった(添付資料図参照)。
5月の訪問者数の内訳を国別にみると、上位3カ国・地域は韓国24万7,538人(前月比4.6%減)、中国14万6,755人(31.1%増)、台湾5万8,467人(5.1%減)だった。中国からの訪問者数は、中国政府が1月8日から国外旅行を段階的に再開して以降、毎月増加している。日本は4万3,854人(2.0%増)で5位だった。
外国人旅行客のビザ政策緩和に関する改正法案が国会で審議
ベトナムでは2022年3月に入国後の隔離措置が撤廃されて以降、訪問者数が急増したが、2023年に入ってからは増加傾向が一服。2023年の年間政府目標達成に近づいているものの、新型コロナ禍前の2019年の水準(年間1,800万人)にはまだ戻っていない。海外からの観光需要を刺激し、旅行者をさらに呼び込むため、現在、外国人旅行客のビザ政策を緩和する改正法案(注)が国会で審議されている。
(注)改正法案では、日本を含む13カ国を対象とした外国人旅行客のビザなしでの滞在期間が、現行の15日から45日に延長される。また、外国人に発給する1回の入国のみ有効なシングル電子ビザと、数次(マルチ)電子ビザの有効期限を30日間から90日間に延長する方針が盛り込まれている。
(児玉良平)
(ベトナム)
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