米デンバー市長選、民主党のジョンストン氏が勝利

(米国)

ロサンゼルス発

2023年06月09日

米国コロラド州の州都デンバー市で6月6日、市長選挙の決選投票が行われ、元同州上院議員のマイク・ジョンストン氏(民主党)が得票率で過半数を上回る55.15%を獲得し、元同市長首席補佐官のケリー・ブロー氏(民主党)に勝利した。ジョンストン氏は6月17日に就任の予定だ。2011年から務めていた現職のマイケル・ハンコック市長(民主党)以来、12年ぶりの新市長となる。

市長選には当初16人が立候補していた。4月4日に行われた投票では、ジョンストン氏(得票率24.45%)とブロー氏(同20.03%)の2人がリードする一方、どの候補の得票率も過半数に達しなかったため、今回上位2人による決選投票が実施された。

教員や高校の校長としての経歴を持つジョンストン氏は、バラク・オバマ元大統領の大統領選挙運動中の2008年に教育顧問を務めた。2009年からコロラド州議会上院議員を2期務め、任期中には、同州の教員評価システムの見直しを手掛けた。また、2018年の同州知事選の予備選では民主党の候補者争いで3位となった。直近では、慈善団体の最高経営責任者(CEO)を務め、手頃な価格での住宅提供に向けて取り組んでいた(コロラド・ニュースライン4月5日)。

両候補者は、決選投票で(1)住宅用の十分な用地を確保し、より手頃な価格の住宅を提供すること、(2)ホームレス向けサービスに投資すること、(3)警察官の採用を見直し多様性を持つようにすること、など共通する公約を掲げていた。一方で、米国メディアによると、ジョンストン氏はブロー氏と比較し、左派有権者や、州外の裕福な寄付者からの支持をより多く集めたようだ(「ニューヨーク・タイムズ」紙電子版6月7日)。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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