サウジアラビアのイラン大使館が正式に再開

(イラン、サウジアラビア)

テヘラン発

2023年06月09日

サウジアラビアの首都リヤドにあるイラン大使館が6月6日、正式に再開した〔6月6日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

再開に先立ち式典が開かれ、イランからは、アリーレザー・ビークダリー外務次官(領事・議会担当)のほか、複数の外務省関係者が出席した。また、サウジアラビア側からも外務省関係者が出席した。ビークダリー外務次官は、大使館再開のためになされた両国の多くの努力に感謝を表明するとともに、大使館の活動は両国の関係を促進するだろうと述べた。式典の後、大使館内にイランの国旗が掲揚され、正式に同大使館の活動が始まった(6月7日付イラン外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

翌7日には、ジッダのイラン総領事館でも同様の式典が開催され、その後、業務が再開された。また、ジッダに本拠を置くイスラーム協力機構(OIC)イラン代表部も再開した(6月7日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

イランとサウジアラビアは、2016年以来、断交状態だったが、2023年3月10日に中国の仲介により国交を正常化させることで合意した。合意内容には、相互に大使を派遣し、大使館を再開することなども含まれていた(2023年3月13日記事参照)。イランはその後、大使館再開に向けて4月に技術代表団をサウジアラビアに派遣した(2023年4月14日記事参照)。また5月には、駐サウジアラビア大使に、駐クウェート大使や外務省ペルシャ湾岸地域局長を歴任したアリーレザー・エナヤーティー氏を任命していた(6月5日付IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、サウジアラビア)

ビジネス短信 24da308cbe682cb6