UAEとカタールが相互の大使館を再開

(アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビア、バーレーン、エジプト、湾岸協力会議(GCC))

ドバイ発

2023年06月20日

アラブ首長国連邦(UAE)とカタールは6月19日、外交関係を前に進め、相互に設置している両国の大使館業務を同日から再開すると発表した〔6月19日付UAE国営エミレーツ通信(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。これを受け、両国の外相が電話会談し、さらなる協力関係の強化を確認した(同日付WAM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

UAE、サウジアラビア、バーレーン、エジプトの4カ国は、カタールがムスリム同胞団などのテロ集団を支援し資金提供を行っていることや、イランとの接近などを理由として、2017年6月にカタールとの国交を断絶していた(2017年6月6日記事参照)。その後、2021年1月にサウジアラビアのアルウラで開催された湾岸協力会議(GCC)サミットで採択された「アルウラ声明」によって断交は解消に向かい(2021年1月7日記事参照)、2021年中にサウジアラビアとエジプトはカタールとの国交を回復、またUAEを含めた3カ国は航空便や貿易などの往来も復活していた。2023年4月には、バーレーンとカタールの国交回復が実現した(2023年4月20日記事参照)。その際に、UAEとカタールも近く関係回復する準備をしていると報じられていた(4月18日付ロイター)。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビア、バーレーン、エジプト、湾岸協力会議(GCC))

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