タムラ製作所、ルーマニアに工場設立

自動車や電子機器用のトランスやリアクタなど電子部品、接合材や絶縁材など電子化学材料を製造・販売するタムラ製作所（東京都）は5月8日、ルーマニアのヤロミツァ県フェテシュティ（Fetesti）に生産子会社を設立したと発表した。同社は進出の理由として、電子部品事業のチャージャー（充電器）を始めとするモジュール製品（注）の欧州における需要拡大に対応するためとしている。2024年11月の商業生産開始を目指す。

生産子会社は、ブカレストから東に自動車で90分ほど、コンスタンツァ港に向かう高速道路のフェテシュティインターチェンジ付近にあり、生産や物流拠点として好立地にある。

ルーマニアにおける日系企業の製造業拠点進出としては、2014年に中南部アルジェシュ県に設立したGMB（ウォーターポンプ）、2016年に西部アラド県に設立したROKI（自動車用ろ過機器）に次ぐものとなる（ジェトロ調べ）。

（注）モジュール製品：チャージャー（充電器）をはじめとした、トランスや集積回路などの電子部品を組み合わせた複合製品。

（西澤成世）