日本はビザ免除国に、事前登録手続きは一時停止

(モザンビーク、日本)

ヨハネスブルク発

2023年05月10日

モザンビーク内務省は5月1日、日本を含む29カ国の国民の観光ビザ、ビジネスビザの免除を施行するとともに、渡航前に行うべき事前登録制度を一時停止すると発表した。そのため、一時的な措置として、免除国の国民は事前登録なしのまま必要書類を持参すれば、モザンビークへの渡航が可能だ。現時点で政府は事前登録再開時期について明言しておらず、渡航前に事前確認を勧める。

3月31日付政令第10/2023号(2023年4月18日記事参照)では、免除国の国民でも渡航前48時間以内にE-VISAポータルサイトから事前登録が義務付けられていたが、施行までにシステム改修が完了しなかったと考えられる。滞在可能期間は公告時より変更なく、入国日から30日間と規定している。

事前登録停止期間中は、入国時に次の書類を提示し、現地で650メティカル(約1,365円、1メティカル=約2.1円)の手数料を支払う。

  • パスポートまたはそれに準ずる書類で、有効期限が6カ月以上のもの
  • 往復航空券(航空機を利用する場合)
  • 宿泊先を証明するもの

ジェトロが5月1日にマプト国際空港からモザンビークに入国した日本人渡航者(事前にVISA取得)にヒアリングしたところ、現地では既に手数料支払い用のカウンターが設置され、クレジットカードで決済が可能だった。もっとも、支払い後、手書きの領収書が発行されるが、発行手続きに時間がかかるほか、案内に不備があるなど、若干の混乱が見られたという。また、出国時にその領収書の提示を求められた日本人もおり、念のため帰国まで保持することを勧める。

(堀内千浪)

(モザンビーク、日本)

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