タイ、新政権発足に向けた今後の見通し

(タイ)

バンコク発

2023年05月24日

タイで5月14日に下院総選挙が実施され、野党が大きく躍進する結果となっている(2023年5月17日記事参照)。現在、首位となった前進党を中心に連立を巡る活発な交渉がみられる中、今後の新政権発足までのタイムラインについても関心が集まっている。ジェトロにおいて今後の動向を添付資料のとおり整理した。

公式の選挙結果の発表および最初の国会招集については、期限が憲法に明確に記載されており、最初の国会が招集された際に下院議長、下院副議長が選出される。他方、首相の選出および新内閣の組閣の期限については定められていないが、各種報道などによれば、8月上旬に組閣し、新政権が発足するというのが主な見立てとなっている。

タイのビジネスリーダーは各政党に対して、タイが前進するためにも、今回の総選挙の結果を受け止めるよう呼びかけている。特に、タイ商工会議所のサナン・アンウボンクン会頭は「新政府の樹立が遅れれば、特に外国人投資家の政治への信頼と経済成長の双方に悪影響を及ぼす」と、新政権へのスムーズな移行を促した(「ネーション」紙5月15日)。

(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)

(タイ)

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