タイ、下院総選挙は前進党が第1党に

(タイ)

バンコク発

2023年05月17日

タイで5月14日、下院総選挙(小選挙区400議席、比例代表100議席の計500議席)が実施され、投票率75.01%外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと歴史的な高水準に達した(5月15日午後0時36分現在)。タイ国営放送(PBS)によると、99%の開票率で、前進党が152議席を獲得し、第1党となった。次いで、タイ貢献党141議席、タイ誇り党70議席、国民国家の力党40議席、タイ団結国家建設党が36議席を獲得した(5月15日午後4時現在、詳細は添付資料参照)。

上院は250議席、下院は500議席で、首相を指名するためには、上院と下院で少なくとも半数(376議席)を超える議席数を獲得する必要がある。つまり、今回の選挙では政党が首相を指名するためには、他の政党と連立する必要がある。

前進党の首相候補であるピタ・リムジャラーンラット党首が勝利を宣言し、連立に向けて動き出した。同氏は前進党、タイ貢献党、国家建設党、国民党、セーリールアムタイ党、ペンタム党の野党6党で連立を組む意向を示した。一方、タイ貢献党の首相候補で、タクシン・シナワトラ元首相の娘のペートーンターン・シナワトラ氏も、タイ貢献党は前進党の意向に同意し、タイ貢献党は新政府を形成するために前進党と競合するつもりはないと述べた。

(ピンラウィー・シリサップ、藤田豊)

(タイ)

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