パワーエレクトロニクス関連専門見本市、ニュルンベルクで開催

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年05月17日

パワーエレクトロニクス関連専門見本市「PCIM Europe 2023外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が5月9~11日、ドイツ南部ニュルンベルクで開催された。

主な出展製品は半導体・関連部品・モジュール、センサー、エネルギー貯蔵・管理、測定・試験機器など。特にパワー半導体や炭化ケイ素(SiC)半導体は今後、次世代自動車や再生可能エネルギー向けに需要が伸びるとして、多くの企業が関連製品・技術を展示した。米国半導体大手ウルフスピードも大規模ブースで出展した。同社は2023年5月、ニュルンベルク圏内に、ドイツの自動車部品大手ZFフリードリヒスハーフェンとSiC技術に関する研究開発拠点を設立すると発表している(2023年5月9日記事参照)。

日本企業は、ジェトロが確認できた限りでは、約25社が出展した。三菱電機、富士電機、TDK、日立製作所、村田製作所、横河電機などが比較的大規模なブースで出展した。素材関連の三菱マテリアルやDOWAホールディングスなども出展した。それ以外にも、日本から出張で展示会を視察する日本の中堅・中小企業の姿もみられた。

主催者によると、出展社数は507社で2022年の450社を上回り、出展社の57%がドイツ国外からの出展だった。来場者数は1万6,500人超で、2022年の1万1,306人を上回った。センサー技術・計測・試験機器展示会「SENSOR+TEST 2023」(出展社数338社)、電子機器組み立て・システム関連展示会「SMTconnect 2023」(約230社)も併催された。それぞれの展示会はつながってはおらず、別の入場券が必要だった。

「PCIM Europe」は1979年から原則として毎年、ニュルンベルクで開催されている。次回は2024年6月11~13日に予定されている。次回も「SENSOR+TEST」と「SMTconnect」が併催される。

(高塚一)

(ドイツ)

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