ワルシャワで日本酒試飲イベントを実施

ジェトロは3月16日にワルシャワにおいて、在ポーランド日本大使館、日本酒造組合中央会と協力して日本酒試飲イベントを開催した。ポーランド現地の販売代理店、輸入業者などのバイヤーのほか、ポーランド政府要人、マスコミ、インフルエンサー、飲食業関係者ら約80人が参加した。

イベントは、日本酒についてのセミナーと試飲の2部構成で行われた。第1部で日本酒の蔵元4社および現地販売代理店4社が日本酒を中心に梅酒やリキュールなどを紹介、第2部で蔵元4社が各テーブルで自社の商品を紹介し、参加者と試飲を交えつつ商談を行った。また、イベントに先立って、ポーランドへの輸出を目指す蔵元と現地販売代理店との商談もジェトロのアレンジにより実施した。

第1部のセミナーパートでは、日本酒造組合中央会の宇都宮仁理事による日本酒の魅力・たしなみ方に関する講演、同会の吉武理恵・英国リエゾンによる世界市場における日本酒のトレンドについての講演が行われた。「日本酒は食を選ばない」という格言とともに、さまざまな料理との日本酒の相性の良さが紹介され、参加者は熱心に聞き入っていた。

乾杯の後に始まった第2部の試飲パートでは、食事とのペアリングを体感してもらうべく、フィンガーフードの提供も行われ、参加者は好みの料理と様々な日本酒とのマッチングを楽しんだ。多くのバイヤーが閉会時間の直前まで各テーブルを回り、「どれもいいお酒で、試飲できて良かった」「日本酒がこれだけバラエティーに富むとは知らなかった」「うちのレストランで絶対に人気になるだろう日本酒を発見した」などとコメントした。レストラン関係者からは「日本酒についての講演も非常に役に立った、これからお客にどのように日本酒を売り込めばよいかわかった」「日本酒とさまざまな料理の相性の良いことは大変印象に残った、本当にそのとおりだ」というコメントも寄せられた。ソムリエからも日本酒に対する高い評価の声が寄せられた。

（福士穂花、イボナ・ムロチェク）