2月の自動車生産台数は9カ月連続プラスの約16万6,000台

タイ工業連盟（FTI）は3月23日、2023年2月の自動車生産台数が、前年同月比6.4％増の16万5,612台だったと発表した（添付資料表参照）。9カ月連続のプラスとなった。部門別では、乗用車が40.9％増の5万9,040台、ピックアップトラックなどの商用車が、6.3％減の10万6,572台となった。全体の57.7％を占める輸出向けは、16.2％増の9万5,612台だった。国内販売向けは、4.6％減の7万台となった。

2023年1～2月累計の自動車生産台数は、前年同期比6.7％増の32万7,939台だった。部門別では、乗用車が32.7％増の11万5,664台、ピックアップトラックなどの商用車が3.6％減の21万2,275台だった。輸出向けが11.7％増の18万7,144台、国内販売向けが0.6％増の14万795台となった。

2023年2月の国内販売台数は、乗用車が前年同月比10.1％増の2万4,867台となったが、商用車が10.0％減の4万6,684台だったことより、合計で3.9％減、4カ月連続のマイナスとなる7万1,551台だった。1～2月累計では、前年同期比4.7％減の13万7,130台となった。

一方、2023年2月の輸出台数は、アジア、中近東、中南米向け乗用車およびピックアップ商用車の輸出用生産が大きく増加し、前年同月比11.4％増の8万8,525台だった。完成車の輸出額は、20.3％増の約548億バーツ（約2,082億円、1バーツ＝約3.8円）となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、4.0％増の約743億バーツだった。

1～2月累計の輸出は、完成車の輸出台数が前年同期比17.4％増の17万5,311台となり、輸出額は21.7％増の約1,075億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、4.8％増の約1,440億バーツだった。

（高谷浩一、ナパッサワン・ブンサンサーム）