グローバル・ブレイン、ナイジェリアのスタートアップに初出資

日系ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインは4月27日、ナイジェリアでフリート車両を保有する法人や修理工場、部品小売店に向けて、流通ソリューションを提供するメコー・オートテック（Mecho Autotech、以下メコー）にプレ・シリーズAラウンドで出資したことを発表した。グローバル・ブレインにとって、ナイジェリアで事業を行うスタートアップに対する初の出資となる。

グローバル・ブレインのインベストメントグループのダイレクター反田広人氏はジェトロのインタビューに対し、「自動車アフターマーケットの深い知見を持つメコーの経営陣・チームを高く評価するとともに、ナイジェリアの同市場の成長ポテンシャルを考慮し、出資を決定した。今後、メコーに対し、部品を主とした調達先確保と新規事業創出に向けた支援を行う」と語った。

ナイジェリア国家統計局によると、2018年時点で車両登録台数が約1,180万台と、アフリカで最大の自動車稼働台数を誇るが、販売台数の9割以上を輸入中古車が占めており、アフターマーケットの規模は大きい。もっとも、熟練した労働者の不足や、偽造品や低品質の部品の流通が課題となっている。メコーは今回の資金調達を通じて、同社のソリューションにおける標準品質の部品やメンテナンスサービスの提供を拡大していく。

（馬場安里紗）