UAEの2022年CPI上昇率は4.8%

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2023年04月10日

アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行が3月27日に公表した2022年第4四半期(10~12月)の「四半期経済レビューPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」によると、UAE全体の同四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比で4.6%だった(添付資料表参照)。2022年通年の上昇率は前年比4.8%で、2月に発表されたドバイ首長国の2022年の年間上昇率4.7%(2023年2月13日記事参照)とほぼ同じ水準だった。

四半期ごとにみると、全体の上昇率は第3四半期(7~9月)が6.5%で最も高く、第4四半期は上昇幅が緩やかになった格好だ。これは、原油価格とそれに連動して国内公定価格が決まるガソリン代の推移によるものが大きいと考えられる。

また、国際情勢の影響を受けやすい食料やコモディティーなどの「Tradeable」分野は、不動産や国内のサービス業などの「Non-Tradeable」分野に比べ、年間を通じて上昇幅が大きくなっている。

中銀は今後の上昇率予測について、世界的なインフレ抑制の流れもあり、2023年は3.2%、2024年は2.8%としている。

また、ドバイ統計センターの最新の発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、ドバイ首長国の2023年CPI上昇率は1月が4.6%、2月が4.9%(それぞれ前年同月比)となっており、依然として物価上昇傾向が続いている。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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