グルテンフリーでヘルシーな日本産米粉レシピ考案、ジェトロなどがドイツでワークショップ
(ドイツ、日本)
デュッセルドルフ発
2023年03月30日
日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)とジェトロは3月13日、ドイツ西部のデュッセルドルフで、インポーターやレストラン、ベーカリー関係者などを対象に、日本産米粉の普及促進のためのワークショップを開催した。2022年2月には南部ミュンヘンで開催しており(2022年2月17日記事参照)、今回はドイツ西部からの参加者が中心。リアルで29人、オンラインで14人が参加した。
日本国内ではロシアによるウクライナ侵攻により小麦価格が高騰したことから、米粉が注目され、輸出拡大の機運も高まっている。ドイツ連邦統計局によると、2022年のドイツにおける日本産米粉の輸入額は13万6,000ユーロと、前年の9万2,000ユーロから約1.5倍に増加。一方で、輸入米粉を1トン当たりの価格に換算すると、ドイツへの米粉輸出上位を占める欧州各国(オランダ/690ユーロ、ベルギー/740ユーロ、イタリア/970ユーロ)、また、東南アジア(タイ/1,600ユーロ)と比較し、日本産米粉は3,080ユーロとやや高い現状にある。普及促進には日本産の品質、魅力をいかに訴求できるかがカギとなる。
今回、JFOODOとジェトロはビーガン(完全菜食主義者)レシピ開発者の古江美紀/Mila氏と連携し、日本産米粉の食感を生かした「もちもち枝豆ボール」「抹茶パンケーキ」「もちもちきなこボール」の3レシピを考案。Mila氏は自身のTikTokアカウントでビーガンレシピの普及を精力的に行っている。今回考案したレシピは全て卵・乳製品不使用で、ビーガンへの訴求も狙う。
日本産米粉レシピを考案したビーガンレシピ開発者のMila氏(Mila氏提供)
左から「もちもち枝豆ボール」「抹茶パンケーキ」「もちもちきなこボール」(Mila氏提供)
ワークショップ冒頭、JFOODOパリの岩田知統代表が「グルテンフリー」「しっとり、もちもちとした食感」「ヘルシー(油の吸収率が低い)」「栄養価の高さ」など、日本産米粉の特長をプレゼンで紹介、その後、Mila氏によるレシピの調理デモ、試食が行われた。
米粉レシピの調理デモンストレーション(ジェトロ撮影)
レシピはいずれも好評で、「もちもちきなこボール」が一番人気だった。参加者からは「調理が簡単で手間もかからず、扱いやすそう」などの感想があがった。最後にジェトロがJFOODO米粉プロモーション事業者を紹介し、参加者に日本産米粉の活用を呼びかけた。
(ベアナデット・マイヤー、田中俊)
(ドイツ、日本)
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