ACFTAのアップグレードに向けて初の会合を開催

(ASEAN、タイ、中国)

バンコク発

2023年03月01日

タイ商務省貿易交渉局(DTN)の2月13日の発表によると、ASEANと中国は2023年2月7日に第3回ASEAN中国自由貿易協定特別合同委員会(特別ACFTA-JC)をオンラインで実施した。2022年11月の第25回ASEAN中国首脳会議でACFTAのアップグレードに向けた交渉開始が発表された後、初の会合となった。ASEANと中国は、交渉の作業計画、協定に含まれる条文の構造、交渉の妥結時期(2024年中)について合意した。

現在のACFTAは、物品貿易協定が2005年(注)、サービス貿易協定が2007年、投資協定が2010年に発効した内容となっている。アップグレードにより、現在のビジネス環境に沿った、世界的な課題に対応できる協定へと高度化する目的がある。今次会合では、市場アクセスのさらなる自由化や新分野(デジタル経済、グリーン経済、サプライチェーン連結性、中小企業、貿易競争、消費者保護など)における協力などの課題を議論する各種作業部会の設置が決定した。

ACFTA特別委員会および関連作業部会の次回会合は、2023年4月上旬にタイで開催される予定だ。

(注)2019年に改定議定書が発効している(2019年8月1日記事参照)。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(ASEAN、タイ、中国)

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