ジェトロ、上海市で盒馬鮮生と日本食のプロモーションイベントを開催
(中国)
上海発
2023年03月28日
ジェトロは日本産食品の輸出拡大を目的に、3月21日から3月28日までの間、中国小売り大手の盒馬鮮生(フーマー)(注1)と連携して、日本の桜をモチーフにした日本産食品プロモーションイベントを行っている。同社の上海市内10店舗およびフーマーオンラインアプリ上で実施している。
ジェトロがフーマーとイベントを連携して実施するのは、約1年前に広州市で行った日本商品フェア以来で(2022年3月22日記事参照)、100SKU(SKU=在庫管理する際の最小単位)の商品を取り扱っている。今回のイベントでは、フーマーの意向で日本酒を中心としたアルコール飲料も取り扱われていることが特徴だ。これまで上海市では、主に日本食レストランを中心に日本酒が取り扱われてきたが、小売り大手からこのような要望があがることからも、市民が気軽に日本酒などを試飲できる機会が広がっていることがうかがえる。
近年、フーマーは、OEM(注2)による自社製品の日本での製造を積極的に模索している。このほか、独自でマグロの解体実演ショーを行い、日本産の生鮮マグロの刺し身を販売するなど、日本産食品の裾野拡大に向けた各種取り組みを行っている。
ジェトロは、日本産食品の輸出拡大に向け、中国の市場ニーズにあったプロモーションを引き続き実施していく。
(注1)盒馬鮮生(フーマー)はアリババグループ傘下で、スーパーマーケットの実店舗に加え、イートイン、配送サービス、オンラインショップなどを融合し、複合業態で展開している。
(注2)original equipment manufacturer。他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業を指す。
(高島寛)
(中国)
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