広州2会場で日本商品フェアを開催

(中国)

広州発

2022年03月22日

ジェトロは3月2~8日に、生鮮をオンラインと実店舗で販売する盒馬鮮生(フーマー)(注1)、3月4~10日には高級輸入食材を扱う「Ole」(注2)の広州市内の店舗で、日本産食品の消費拡大を目指す日本食フェアを相次いで開催した。

フーマーでは、ジェトロと、フーマーおよび中国の食品卸売業者である深セン一番食品との共催で、2021年12月に広州でオープンしたばかりのフーマー天宜広場店において、「日本食品節」を初開催した。日本から輸入した調味料、菓子類、日本酒などの商品を展示したほか、カレーライスやうどんなどの試食イベントを行った。

また、「Ole」では、ジェトロと「Ole」との共催で第2回となる「日本商品節~桜祭り」を開催した。イベントは、広州市内で富裕者層が多いとされる珠江新城エリアの天匯広場店で実施した。テーマは「桜」とし、桜色をモチーフとした各種ディスプレーを展開。新型コロナウイルスの影響で、日本への渡航がかなわない消費者から注目が集まった。調味料、麺、菓子、コメ、日本酒、化粧品などの日本の輸入商品が展示・販売された。

来場者からは、「購買意欲が上がった」「試食イベントで、調理方法などを知ることができ、自分でも簡単に調理できると分かった」「普段はあまり買わないような分野の日本商品も買いたくなった」といった声が聞かれた。

ジェトロは、「Ole」と日本の食品関係企業42社との商談会を2021年9月に、フーマーと日本の食品関係企業10社との商談会を2022年1月に、それぞれオンラインで実施していた。商談会で成約した一部商品は、今回の両イベントの中で新商品として販売され、プロモーションの機会を得た。

写真 フーマーフレッシュでの「日本食品節」の様子(ジェトロ撮影)

フーマーフレッシュでの「日本食品節」の様子(ジェトロ撮影)

写真 「Ole」での「日本商品節~桜祭り」の様子(ジェトロ撮影)

「Ole」での「日本商品節~桜祭り」の様子(ジェトロ撮影)

(注1)盒馬鮮生(フーマー)はアリババグループ傘下で、スーパーマーケットの実店舗に加え、イートイン、配送サービス、オンラインショップなどを融合し、複合業態で展開している。

(注2)「Ole」は、華潤万家グループ傘下の高級輸入食材のスーパーマーケット。取り扱う輸入食品のうち、日本産食品の割合が20%以上を占める。

(黄君)

(中国)

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