習近平氏が国家主席に3期連続で選出

(中国)

北京発

2023年03月13日

中国・北京市で開催中の第14期全国人民代表大会(全人代)第1回会議(2023年3月7日記事参照)で3月10日、投票により習近平氏が国家主席および中央軍事委員会主席に選出された。いずれも第12期(2013~2018年)、第13期(2018~2023年)に続き3期連続での当選となった(注1)。

国家主席の任期は憲法により1期5年、連続2期までとされていたが(注2)、2018年の憲法改正で再選回数の制限が取り払われた。

習氏は、2022年10月の中国共産党第20期中央委員会第1回会議(1中全会)で総書記および党の中央軍事委員会主席(注3)にも再選されている(2022年10月15日記事参照)。

3月10日の会議では、中国共産党の第20期の中央政治局常務委員うち、趙楽際氏が全国人民代表大会常務委員会委員長に選出された。また、第19期の中央政治局常務委員だった韓正氏が国家副主席に選出された。

(注1)得票数は2018年に続き「全票獲得」となっている。

(注2)1983年に制定された憲法により、主席、副主席の任期は各期の全国人民代表大会の任期(5年)と同期間とし、連続2期を超えてはならないとされていた。

(注3)国の組織として中華人民共和国中央軍事委員会、党の組織として中国共産党中央軍事委員会がある。

(河野円洋)

(中国)

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