米1ポイントファイブ、MLBヒューストン・アストロズとCO2除去クレジット購入で合意

(米国)

ヒューストン発

2023年03月08日

米国石油大手オクシデンタルのグループ会社で、低炭素関連事業を手掛ける1ポイントファイブ(本社:テキサス州ヒューストン)は3月7日、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)所属の地元プロ野球チーム、ヒューストン・アストロズと二酸化炭素(CO2)除去クレジット購入で合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

1ポイントファイブは2023年1月に、アメリカンフットボールリーグ(NFL)所属の地元プロアメフトチーム、ヒューストン・テキサンズともCO2除去クレジット購入で合意している(2023年1月10日記事参照)。

今回の合意に基づき、アストロズはテキサス州エクター郡に建設中の1ポイントファイブのCO2の直接大気分離回収(DAC)プラントから、除去クレジットを購入する。DACで回収されたCO2は、石油・ガスの生産に関連しない地下貯留層に貯留(CCS)されるという。アストロズは、今後3年間にわたり、球場内のさまざまな活動でCO2除去クレジットを活用し、カーボンニュートラルに向けて取り組む方針だ。

1ポイントファイブの社長兼ゼネラルマネジャーのマイケル・エイバリー氏は「ヒューストン・アストロズとの関係をさらに深め、将来のCO2排出量に対応するソリューションを提供できることをうれしく思う」「当社は、DACがさまざまな組織のCO2排出量削減を支援する機会を提供できることを楽しみにしている」と述べた。

オクシデンタルは、グループ全体で低炭素事業に関する取り組みを加速している。2022年以降では、10月に、オキシ・ローカーボン・ベンチャーがCCS事業で米国ナチュラル・リソース・パートナーズと提携(2022年10月31日記事参照)したほか、オクシデンタルなどが最大30基のDACプラント建設で土地のリース契約締結(2022年11月2日記事参照)を発表した。さらに2023年3月には、1ポイントファイブがテキサス州でのCCSプロジェクトを発表した(2023年3月8日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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