ビジネスビザ事前申請ポータル「E-VISA」の活用進む
(モザンビーク)
マプト発
2023年03月13日
モザンビークでは2022年12月から、電子ビザ事前申請ポータルサイト「E-VISA」の運用が開始されており(2022年12月13日記事参照)、日系企業を含め、同ポータルを利用して入国するケースが増えている。ジェトロは同ポータルの操作確認、管轄行政機関のモザンビーク移民局(SENAMI)および利用者からのヒアリングを2023年2月中旬に行い、「E-VISA」でのビジネスビザ事前申請に関する利用上の諸注意をまとめた。
【申請前の留意事項】
- マルチプルエントリー(注)のビジネスビザのみ申請が可能で、滞在日数(Duration of Stay)は30、60、90日のいずれかを選択する。滞在日数が長いほど、費用が高額となる。
- 必要書類のうち、営業ライセンス(Commercial License)、招聘(しょうへい)状(Invitation Letter)、身元保証書(Terms of Responsibility)、会社代表者ID(Copy of the Document of Company Representative)は、モザンビーク企業が作成するため事前準備が必要。移民局によると、これらの書類はモザンビーク国内の公証役場で公証印を受ける必要がある。
【入力画面での留意事項】
- マプト国際空港から入国する場合、空港名の選択欄では「マバラネ空港(AEROPORTO MAVALANE)」を選択する。
- パスポート情報入力欄にパスポートタイプ(Passport Type)記載箇所があるが、パスポート顔写真ページ内の「型/Type」と記載されている箇所を参照し入力する。利用者からは、これまで他の各種申請においてパスポートタイプ情報を求められることはまれだったため、参照箇所が分からなかったという声があがっていた。
- ビジネスビザの申請者種別(Type of Applicant)を選択。この際、個人(Individual)ではなく、法人(Legal Entity)を選択する。個人を選択した場合、後に続く必要書類のアップロード画面で、ビジネスビザ申請では要求されない書類が指定されるので注意。
【申請後、入国時の留意事項】
- ポータルからの申請後、5営業日以内に承認可否の通知が届く。渡航時には、受領したQRコード付きの事前承認証のハードコピーを持参する。
- マプト国際空港では、係官によるワクチン接種証明の確認後、入国カウンター前のビザ発行カウンターにおいて同書類とパスポートを提示し費用を支払い(クレジットカード利用可)、ビザの発行を受ける。手続き時に、滞在先住所を聞かれることもある。カウンターが混雑していなければ、約10分程度で発行手続きが完了する。
(注)マルチプルエントリーは、ビザ有効期間中に複数回の入出国が可能。在外モザンビーク公館での申請時は、入出国回数がそれぞれ1回のみのシングルエントリービザの申請も可能。
(松永篤)
(モザンビーク)
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